2012年9月23日日曜日

“ Mouth To Mouse ” Syrup16g [ 2004 ]







曲目リスト



1. 実弾(Nothing's gonna syrup us now)

2. リアル

3. うお座

4. パープルムカデ

5. My song

6. I・N・M

7. 回送

8. 変態

9. 希望

10. 夢

11. Mouth to Mouth

12. メリモ

13. ハミングバード

14. Your eyes closed



“生き延ばし”はピーズはるの名言だが、とりあえずではなくて意思的に、死ぬまで生きようとすることに変わりはない。そしてそういう人間は瞬間の興奮と感動を重ねるしかない。シロップはこのアルバムで、自身の音楽が“救命”であることに自覚的になったんじゃないだろうか。ここ1年のドキュメントであった「パ―プルムカデ」「My Song」「夢」「リアル」といった曲群の音像はバラバラだし、アルバム冒頭では従来なかったガレージバンドの如きアンセム「実弾」が思いっきりカラ元気で鳴らされる。ラストでは「愛しかないとか思っちゃう ヤバイ」なんて、前向きというには余りにも破綻しているリリックをつむぐ。でも整理されてなくて当り前なのだ。後は、聴いたアナタが自分を生殺しにするか否か、それだけだ。





















“ The ピーズ ” について









公式ウェブサイト Theピーズ たまぶくロカビリー倶楽部



1997年に活動を休止し、2002年7月に千葉LOOKで唐突にライヴを行った、大木温之率いるThe ピーズ。夢や希望なんて口に出すのもばかばかしい、やりたいことも特にない、ホントのこと言うと生きてるのもめんどくさいという誰も口に出さない真実をわい雑なエイトビートに乗っけてぶちまけ最高のロックンロール・アルバム。ブランクが何年間あろうとも大木温之の描き出す世界観は1ミリも揺るがないのだった、ざまあみろ。なんといっても1曲目のタイトルが「生きのばし」で、最初のフレーズが「死にたい朝 また目ざましかけて 明日まで生きている」なのだ。




“ quatrieme ” キャトリエム

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